片渕研に興味のある学生諸君へ

片渕研では加速器や中性子ビームを用いた研究を行っています。研究テーマは、一言でいうと核データ測定と言われるものですが、その他にホウ素中性子捕捉療法のような医学応用に関連した研究も行っています。内容は原子力という工学研究と原子核物理という理学研究の境界に位置しています。詳しくは本ホームページの研究内容をご覧ください。

実験が中心の研究室です。実験では、加速器、中性子ビーム、放射線計測技術を駆使します。また、実験後のデータ解析も研究の主要な部分を占めます。最初は分からなくても片渕研にいる間にこれらの実験技術を習得できます。

また、2023年4月から理論原子核物理の専門家である石塚知香子助教がメンバーに加わり、核データや原子核物理の理論研究も展開しています。理論研究に興味のある学生も大歓迎です。

片渕研に興味のある学生はいつでも見学に来て下さい。大学院での入試は環境・社会理工学院 融合理工学系を選択して下さい。説明会で配布している資料も御覧下さい。

こんな学生にはおすすめです

  • 放射線計測技術を学びたい人。ガンマ線、中性子を実際に測ってみたい人。
  • 加速器実験をやってみたい人
  • 中性子ビーム実験をやってみたい人
  • 長寿命核種の核変換処理研究に興味がある人
  • ホウ素中性子捕捉療法に興味がある人
  • 宇宙元素合成に興味がある人
  • 学部で原子核物理の基礎研究をやったけど、もっと応用研究をやりたくなった人。核物理の応用に興味がある人。

・・・ 一番いい学習のやり方は、実際にやってみることです。(模擬でなく)実際の問題を解決するために努力することです。その過程で、一体何を学んだらいいのかわかります。・・・

                         フリーマン・ダイソン(「人類の未来」)

研究室での生活

研究室のコアタイムは、厳密ではありませんが、だいたい午前9時から午後5時くらいまでとしています。当たり前ですが、昼間に研究することとしています。数ヶ月に一度の加速器実験は別として、それ以外の時は学生はだいたい午後5時くらいで帰っています。長時間労働や徹夜は効率が悪いので避けるよう指導しています。研究を進める上で私との議論が重要になるので、同じコアタイムに研究室にいることは大事なポイントになります。昼夜逆転している学生はいません。研究だけが生活の全てではないので基本土日は休みです。コアタイムに集中して5時までに帰れる結果を出すことが理想です。

研究を進める上で指導教員と学生との日々の議論を大切にしています。議論によって問題解決して行く爽快感を味わってほしいと考えています。拙速でもスピードを重視します。些細なことでも議論に来た学生はいつでも歓迎します。

加速器実験は一人ではできません。シフトを組みながらチームで協力し合いながら進めます。自分の実験の時には手伝ってもらう分、他人の実験の時には手伝います。メンバー同士のコミュニケーションはとても大切です。実験は、東工大のペレトロン加速器を使うこともあるし、茨城県東海村の大型加速器J-PARCでやることもあります。学生もJ-PARC実験に参加できます。